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みんなが土手を上りきったとき
風子はすでにカモさん達を追って湖を沖へ沖へと
泳いでいました。 |
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風子はいつのまに覚えたのか犬かき泳ぎで
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どんどんカモさんに近づいて行きます。
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風子があと1M程度に近づいたと思ったら
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バタバタバタとカモさんは飛び上がりました。
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カモさんはやっぱり鳥だったんだ・・・。
風子の前からあれよあれよという間に
遠ざかって行きます。 |
今まで足の届かないところで泳いだことが
なかったので、父さんは心配して
“風子、危ないから帰れッ!”って大声で
叫びました。もうちょっとだったのになあ・・・
風子は平然とした顔で戻ってきました。
父さん 心配なんかしなくたって
こんなにスイスイと泳げるんだよ。
風子は又一段と大人になったようです。 |
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