４月１３日 帰国２日前。 ポカポカ日和が続いているよ。 毎日いつもの公園で遊んだり、もう一つの公園のカフェでくつろいだり、格別変わりは ないけど、今日、とてもうれしいことがあったの。 道で会うたびに風子にピシュコティ（小さな楕円形のビスケット）を一つくれるおばちゃんが いるの。そのおばちゃんにね、こないだ母さんが折鶴を一羽手渡して、日曜日に風子と一緒に 日本に帰ることになったことをお話したの。そしていつもありがとうございましたってお礼を言ったの。 そしたらね、今日お散歩の帰り道に向こうのほうでおばちゃんが手を振っているのが見えたの。 風子が母さんに教えていたら、おばちゃん、風子たちの方へ急ぎ足でやってきて言ったよ。 あなたに今日会えてよかった・・。少しでも思い出になればと思ってこれを持って来たの。本なのよ。 気に入ってもらえるかどうか・・・。日曜日に日本に帰っちゃうのよね。いろいろありがとう。 どうか元気でいてね。日本も今頃きっと春よね・・・。 そしておばちゃんは母さんを抱きしめ、ほっぺたと手にキスをして涙をいっぱいためた目で母さんを 見たの。 風子によくピシュコティをくれた優しいおばちゃんに感謝の気持ちをこめて母さんが渡した一羽の折鶴と おばちゃんがくれた一冊の美しいご本。おばちゃんの気持ちをしっかりと受け止めて、母さん、このご本を 一生大切にすると思うよ。風子にはわかるの。
この公園で毎日遊びました。	もう一つの公園のカフェ前のベンチでは いろいろな人に撫でてもらいました。
	おばちゃんがくれた美しいプラハの本。 母さんが訪ねた場所がいっぱい写真入りで 載っています。名前も知らない優しいチェコの人、 ありがとうございました。

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