ベトレム


チェコでは他のカトリック教国と同様、クリスマスシーズンになると幼子キリストの誕生のシーンを再現する
ベトレムが街のそこかしこに置かれる。中でも見応えがあるのは、ロレタンスケー広場の片隅に密やかに
佇む小さな聖母マリア教会内のベトレムである。

教会の礼拝堂に入ると斜め右奥の別室にそのベトレムはある。18世紀から続いているといわれるベトレ
ムを一目見ようと大勢の人が集まってくるのでクリスマスの頃は長蛇の列になるという。我々は年が明け
て2日目に行ってみた。チェコのクリスマスは6日まで続く。

チェコ人の家族が数家族来ていただけで、すんなりと中へ入れた。
飼い葉桶に横たわる生まれたばかりの幼子イエズス・キリストを見守るヨゼフと聖母マリア、祝いにかけつ
けた東方の三賢人などの人形はいずれも等身大である。ほかに牛馬や羊たちの人形も置かれていた。
崇高でありながら暖かな印象を受けるベトレムだった。
小銭を入れる木箱がめだたぬように備え付けられていたので数コルン入れると、子羊が二匹、かわいい声
でメェ〜と鳴いた。



ロレッタ教会を右に見ながら外務省に沿うように
歩くと小さな聖母マリア教会があります。

18世紀からの長い歴史を誇るベトレムを1月6日
までこの教会内で見ることができます。すべて
等身大の置物です。
残念ながら教会内は撮影禁止ですが、
生命感と祝福に満ちたこのベトレムを
忘れることができません。


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