8月10日

今日は電車に乗ってとっても広いグリューネヴァルトの森にお出かけしたの。
車内の出入り口に近いところにある座席は椅子を折りたたんで上に持ち上げてそこに車椅子や
自転車、スーツケース、乳母車が置けるように工夫されていた。

品格のある住宅地を抜けてひたすら歩いていくといつの間にか森の入り口に着いた。
ワンコたちが遊ぶ声のする方に歩いていくとまもなく湖が見えてきた。
風子、早速みんなのいるところへ走っていったよ。追いかけっこしたり泳いだり楽しく遊んでいると
次から次へと新しいワンコがやってきて、森一帯がワンコ街道になっているみたいだった。
湖はいくつもあるらしいけど、風子たちが行ったグリューネヴァルト湖は一時間くらいで一周できたの。
ときどきお休みしてお水を飲んだりしてのんびり歩いた。ワンコたちはお互いお馴染みさんみたい
だったけど、みんな風子と仲良く遊んでくれたよ。

たっぷり遊んだ帰り道、邸宅地にあるラインハルトというおしゃれなレストランのテラスでランチをした。
緑に囲まれたテーブルに運ばれてきたお食事はどれもおいしくて、風子も少しずつ分けてもらったの。
お客さんはみんなきちんとしていてかっこよかったし、感じのいい女の子がサーブしてくれたし、トイレ
には生花のひまわりがいっぱい飾ってあって、細やかな心配りの行き届いたとてもよいレストランだって、
父さんも母さんもすっかり気に入っていた。

午後からは『舞姫』の中で主人公の大田豊太郎がエリスと出会うマリエン教会、赤いレンガで造られて
いることから赤の市庁舎と呼ばれている現役の市庁舎などを眺めながら、ベルリン発祥の地といわれる
ニコライ地区を訪ねた。ここは中世の佇まいを残すシュプレー川沿いの美しい地域で、ただそぞろ歩いて
いるだけでも楽しかったよ。
1270年にこの町の裁判所として建てられた建物が今ではレストランになっていて、風子たちはそこで
早めの夕食をとったの。レストランの名はゲリヒツラオベ、裁判所っていう意味らしいよ。中世の掟は厳しくて、
売春の仲介をしたした女性は火あぶりの刑、ニシンを一尾盗んだだけで縛り首になったらしいの。
肉のボリュームが凄くて二人では食べきれないというので風子もずいぶん手伝ったけど、それでも残った分は
持ち帰って次の日の風子のお食事にしましょうということになった。勿論風子に異存はなかったよ。





グリューネヴァルトの湖畔は砂浜になっていました。
午前十時、ワンちゃんたちが楽しそうに遊んでいます。

風子は早速飛んでいって仲間入り。


近くの歩道をおしゃれなプードルちゃんたちが歩いていました。

が、風子はもっぱら野性派。

バシャバシャバシャと水しぶきをあげて走ります。

ダルメシアンの兄弟とも一緒に遊びました。

遊び疲れてしばしたそがれる二匹です。

風子はいつのまにか泳ぎ始めました。
母さん、とっても気持ちがいいよ!
一時間かけてゆっくり湖を一周しました。
ニコライ地区の美しい佇まいがすっかり気に入った母さんです。
ちょっと小雨が降り始めました。

このレストランでお食事しました。

レストランでは風子にお水のサービスがありました。

もと裁判所だった建物がこんなにすてきなレストランに
なりました。


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