チェコのレストラン


  「シュヴェイク」


地下鉄A線Staromestska駅からSiroka通りを旧市街へ向かって歩いていくと
Parizska通りを少し越えたあたりの右側に「Svejk」という名の古いレストランがある。
英語が通じ、メニューも豊富であるが、私はいつもこの店のチェコ料理を食するのを
楽しみにしている。値段もリーズナブルで特にローストポークにクネドリーキと酢キャベツ
の付け合せ、グラーシュと呼ばれるシチューにクネドリーキ、あるいは牛肉のスライス
を野菜ピューレと生クリームで煮込んだシュヴィチコヴァーにクネドリーキといった3種類の
伝統的なメニューはいずれも110コルン(440円相当)というお手頃価格である。
ローストダックはその倍額するが4分の1羽の量でクネドリーキと酢キャベツが付く。
どれも素朴な料理だが手作りの味がしておいしい。従業員も皆感じがよく
落ち着いて食事が楽しめる。クネドリーキは半分じゃがいものパンケーキや
茹でたじゃがいもに変えてもらうことが可能であるが、そのために余分な料金を
請求されるようなことはない。
ビールもベテランがタンクから注いでくれるので安心して飲める。
寒い日は椅子に敷けるようにクッションが壁に吊るしてある。
シュヴェイクというのはチェコのハーシェクという作家の代表的な作品に出てくるユーモラスな
兵士の名であり、シュヴェイクをトレードマークにしたレストランは他にもあるが、
私はガイドブックに顔を出すことのないSiroka通りのこの小さなレストランが好きである。



手前がグラーシュ。向こう側にちらっと見えるのは
フロリダという名の胡椒が聞いた料理。
ローストダックにクネドリーキと酢キャベツの
付けあわせ。




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