1月30日

毎週土曜日の午後は用賀のおばあちゃんのお家に行く。
おじいちゃんが亡くなってから82歳のおばあちゃんが一人で住んでいるの。
誰の世話にもならないと、おばあちゃんはつっぱって生活してるけど、
土曜日になると母さん、おばあちゃんが好きな卵焼きを焼いて、
ふたりと一匹でおばあちゃんちに行くの。
玄関で風子、来たよっておばあちゃんに知らせるけど、風子の声、おばあちゃんには聞こえない。
だから、風子、階段を上がっておばあちゃんのベッドに行ってペロペロするの。
そしたらおばあちゃん、目を覚まして、「ああ風子が来たの?何も言わないから
ちっともわからなかったよ」なんて言いながら起きてくるよ。


  
   

風子は自分が来たことをおばあちゃんに
知らせようと階段を上ります。

 
階段の上で、「来たよ」と一鳴き。

 
   
   
 
おばあちゃん、今日は土曜日だよ。
一緒にお茶しようよ。

 一緒に階段を下りたあとも風子はおばあちゃん
のそばを離れません。
   
 
母さんが子供の頃このお家でよく食べたという
トラピストクッキーをみんなで分け合います。

 もちろん父さんからももらいます。

   風子は土曜日の午後を楽しみにしています。
 

 
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